喘息の管理が必要なお子様が当院でも徐々に増えてきました。院長が退職した病院から引き続き通院して下さり最新の喘息治療をしているお子様もいます。そして喘息管理のメインにはステロイドの吸入薬が使われます。診察室で聴診を受けてパルスオキシメーターで身体の酸素の値を測り、必要と判断されればレントゲンを撮り、細やかな問診と治療説明がなされます。そして治療をご家族とともに考えて行くのですが、喘息ということを受け入れること、ステロイドの吸入を継続していくことは多くのご家族にとって抵抗のあるものだと私は看護師として感じています。聴診して喘息特有の音がしていると院長から言われて愕然となる方から、やっぱりですかと静かに受け入れる方、出来るだけステロイドは使いたくないといわれる方、使用しつつ調子が良いので段階的に使用量が減り安堵される方などさまざまです。
院長の今までの治療経験と治療のガイドラインに基づき判断される治療方針にしっかり耳を傾けつつ、看護師としてよりご家族の気持ち、特に私も母親なので母親の気持ちに近づき必要な時は代弁できるように努力しています。皮膚のように病変が目に見えて確認できない気管支内腔の炎症なのでしっかり現状をきちんと受け入れて治療を継続することは至難の業。できるだけ可愛いお子様には薬は使いたくない気持ちも理解できます。継続することに意味がある喘息のような慢性の病気には子どもと子どもを取り巻く家族の気持ちを慮ること、そしてご家族から本音を言ってもらえる自分で常にいたいと思っています。出来ない!嫌だ!という気持ち、心配な気持ちをどうぞ仰ってください。そこから継続できる治療が始まると思っています。健やかな成長を考えつつ喘息であってもみんなと同じように走り、部活をし、友だちと共に笑ったり泣いたり出来ること。生活が病気で制限されないことは子どもの成長、発達に大きな影響を及ぼすと考えるからこそ納得して治療に取り組んで頂きたいと考えています。また大人にまで喘息を持っていかない様に看護師として治療のサポートをしていきたいと考えています。
ところで医院では私はだいたい黄色の扉のお部屋(処置室)にいます。お歌を歌いながら吸入したり(実は歌うの大好き!)点滴や採血の準備や固定をしたりしています。浣腸も出来るだけ苦痛なく出来る様リラックスを促しています。診察室と違ってまた違う緊張も走りますが、ちょっとした時間にご家族と診察室からの話の続きを話したり、病気のこと発達のこと、薬のことなど色々話しますし、話して下さる方も多いので私としては嬉しいひと時です。また必要を感じたら院長に説明をして貰うよう調整したり、薬の処方を再考してもらったりすることもあります。処置だけでなく、診察室で言い忘れた!若しくは言いにくかった本音を聴くお部屋の私でありたいと思います。処置室はお子様にとっては余り楽しいお部屋ではないけれどお母様方にとっては聞きたいこと伝えたいことをきちんと最後に言えるお部屋でありたいと思っています!
それから明日は看護学校3年生へ国家試験の講義の日です。こちらも抜けなく楽しく知識を定着させるよう頑張ってきます。担当はもちろん小児看護学と成人(内分泌)。小児だけでなく成人も看護学では好きな分野です。午後診からはまた医院に戻って勤務しますのでどうぞよろしくお願い致します(*^_^*)風が冷たくなってきましたので夕方の受診は暖かくしてお越しくださいね。スタッフ一同、温かくお迎えいたします♡
どんな風邪のお子様と関わっても風邪をひかない免疫力マックスのおばちゃんナースM!(^^)!