採血の時に使用するレストレーナーという四肢、体幹の固定器具を御存じでしょうか。もりわき小児科でも安全を守るため必要最小限に使用させて頂いています。特に乳児期においては説明して理解を求めることが難しい年代でもあり、レストレーナーを使用するのが普通だと考えていました。
 それが先日採血時に子どものお母さんから「この子は抱っこした方が泣かないんです」と言って頂きレストレーナーの固定ではなくお母さん抱っこで体幹と肩、手を抱え込んでもらい、両足をお母さんの足間で固定して前回のレストレーナー固定時より落ち着いて採血を無事に終えるという経験をしました。乳児期後期でもお母さん抱っこで可能なんだ!というのは2回目の新人ナースの私にとっては驚きでした。
 私が1度目の新人ナース約20年前は小児は抑制して当たり前、馬乗りとまでは言いませんが押さえて泣いても仕方ない、現在のように説明をして子どもの力を引き出すとか、身体侵襲を最小限にという意識が乏しい時代でした。今でも安全を最優先にということで4~5歳児でもレストレーナーを使用する医療機関もあれば、全面的に使用せず子どもの安全基地である母親に処置室に入ってきていただき、子どもが一番頑張れる方法を模索しながら処置をすすめる医療機関もあり様々です。丁寧に、身体侵襲を最小限にと考えると人員の確保も必要になって来ます。でもやっぱり、処置を怖いもの、嫌なもので終わらせず、特に3~4歳で自尊心が出てきて処置の理解がわかる説明で話すことで理解できる子たちには頑張れた、次も頑張ろう!という気持になれるよう看護師としてしっかり介入していきたいと私は思っています。
 もりわき小児科では特に初めての処置を嫌なものとして思わないように、子どもが頑張れるにはどうするのがよいか、また勿論、安全を守るということもしっかり考えて処置の介助に臨む努力をしています。2歳の子どもがお母さん抱っこで泣かずに採血に臨んだり、浣腸が嫌だと泣いて逃げていた子がお母さんはじめスタッフに励まされて最後は自分からベットに横になってくれたりと頑張ってくれる姿に私も頑張らなきゃの気持ちを貰ってます。お母さんと一緒がいい!その方が頑張れるというお子様には基本的には処置室に一緒に入って頂き頑張る力を発揮してもらうこと。そして子どもと子どもを取り巻くご家族とともに考えて一番良い方法を提案したいと思っています。そのためには話しやすい私でいたいと思っています。子ども達も嫌なら嫌って言っていいし、怖い時は泣いてもいいからね♡そしてこうでなければ・・とか仕方ない!ではなく子どものために柔軟に物事を考えられる私でないと!と先日の出来事がまた一つ私に教えてくれました。Мさんありがとうございます♡
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                       ちょっと夏バテのおばちゃんナースM