看護学校の学生の時、授業で看護に必要な要素って何かを問われて。。確かその中に愛情というのもあって、その頃は愛って見えないし良くわからんなぁ、と思っていた。でも必要な気もするし・・それですっかりそのことを忘れていた私。再度思い出したのは、子どもが生まれてオムツを替えているときにこの子のうんちなら顔に塗っても汚いと感じない自分に気づき、そして自分が元気でないとこの子が困るから頑張って生きていかないと・・・ということも思い、自分の持てるものを育児を通じて与えていくこと、目には見えないけれど与えたいこの気持ちこそが愛だ!って・・そして自分の看護を振り返り、看護にも必要な要素だと確信した。
幼いころ働く母に代って私を起こし朝ごはんを届けてくれた祖母、子どもが生まれ2~3時間ごとに授乳する日々に自分の母もこうやって自分を育ててくれたと思うと胸がきゅっとなった。お酒が好きで酔って母と言い争う父はキライだったけど、漁師で寒い冬にも朝4時ごろに家を出て家族を養うために頑張ってくれた父。いろんな人に愛情を掛けてもらって育てられたことを父を亡くして改めて思い、父にもっと親孝行しておけばよかったと後悔が募る日々。でもそう思う自分の気持ちも愛・・ですよね。大嫌いと思った時期もあったけれど亡くして初めて自分の素直な気持ちにも気づいた。
育児を通じて、また悲しい出来事も嬉しい出来事も、全部未熟な自分に気づきを与えてくれて磨きをかけてくれている。星の王子様にもあったけど、大切なものは目に見えない。だからこそ見えないものこそ大切に考えたい。そして医院に受診に来られる方々の気持ちは目では見えにくいところもあるけれど大切にし、言葉の裏にある思いも察したいと考えています。来院下さり出会う皆さまを大切にし、そして子ども達の生きる未来が輝けるものであること、将来に希望があることを一人の親として願う私です。・・ガミガミ母ナース㋲